村正の妖刀


皆さんは「村正の妖刀」という言葉を聞いたことがあると思います。 MuramasAはこの「村正の妖刀」からとってきています。 この「村正の妖刀」はコンピュータロールプレイングゲームの元祖である ウィザードリィにも"Muramasa Blade"という名で最高の武器の一つ として登場し、欧米人にも良く知られた存在です。 囲碁の定石にも名づけられたこの言葉には次のような由来があります。


村正は伊勢桑名(現在の三重県)の刀工ですが、元々は鎌倉の正宗の元で 刀を作っていましたが破門されたという、彼が作った刀と同様いろいろな 伝説の多い人物のようです。

初代の村正は室町時代の文亀・永正年間(1501〜20)に作刀しましたが、 江戸時代初期まで何代かの村正作のものが見られます。

刀の特徴は刃先がとがり、刃紋は乱れ紋で、波打つような高低起伏があります。 特に表と裏の刃紋が揃っているのが特徴といいます。 また、なかご(柄=つかの中の部分)は卵を持ったたなごのような形をしているのも 特徴とされます。

この刀が「妖刀」といわれるのはこの刀によって徳川家康にいくつかの不幸があったからだ といいます。 まず、祖父の清家がこの刀によって暗殺され、子どもの信康が謀反を疑われて自殺したときに 介錯に使われたのも村正。 さらに、家康自身もこの刀で指を傷付けたという不吉が重なってしまったのです。 このことがあって以来、江戸時代以後は不吉の刀「妖刀」として将軍家に遠慮して使われなく なってしまいました。 しかし、切れ味が抜群だったこともあって「村忠」「藤正」などという名前に改鏨(かいざん =彫り直すこと)されて出回っていました。 また、幕末になってからは、徳川家に不吉な刀として偽の村正が出回ったそうです。

囲碁では、小目に一間高がかりし、二間に挟んでできる定石ですが、一つ対応を間違えると 険しいことになるということからこの名前が付けられたようです。


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