第2話
「林海峰九段のお宅へおじゃましました」
4/19(水)
名人リーグ・王立誠棋聖vs武宮正樹九段の解説をうけに、林海峰九段宅に行ってきました。たいていの先生は日本棋院の記者室などで解説をしますが、林九段は自宅派です。ほかの棋士では故大平修三九段のお宅で解説をうかがったことがあるくらいです。
JR代々木駅から徒歩5分ほどの豪邸で、今回で2回目の訪問となりました。解説が始まって少しすると、NHKのききてでおなじみの林芳美ちゃんがお茶を持ってきてくれました。大きな葉が入っている中国茶はとってもおいしい!
林先生の検討好きは有名で、自分の碁はもちろん、不完全燃焼だと隣の対局室に座り込んで検討に参加するのはよくある光景です。依田九段と次の日の朝九時まで検討していたのは有名な話で、「今日は午後NECに行かなきゃいけないんです、って言ったから朝九時に終わったんだよ。用がなかったら、まだまだ続いていたね」と依田さんはのたまっておりました。
そんな林先生なので、解説は熱心。丁寧で明快、わかりやすい。計算もしっかりしてくれるので(ベテランの先生は苦手な人も多いのです・・・)、善悪をはっきりおっしゃって下さるのがいいですね。また、解説の先生によっては、対局を見ていただいているときに、大勢が決すると対局や検討が終わる前に帰ってしまう方もいらっしゃって、そのあとに大事件!というときには困ってしまうこともあるのです。けれども、林先生は2,3日前に「急に夕方用ができて、検討を最後まで見られないのですが……」とわざわざお電話までいただくほど丁寧で、こちらが恐縮してしまいます。
朝日新聞では、解説者を観戦記者が選ぶので、やりやすい棋士に頼めて有り難いです。私はとくに苦手な人はいませんが、最初のころは若い先生の方が気軽に質問できていいなと思っていました。最近はずうずうしくなったのか、だれでもちゃんと聞くことは聞けるようになりました。読売新聞では解説者を指定されるので、合わない/苦手な/棋士にあったったりすることがあるそうです。
1時間半ほどで解説が終わると「ゆっくりしていって下さいね」と林九段はおっしゃり、お仕事に出かけていきました。今度は芳美ちゃんが入ってきて、おしゃべりに花がさきました。芳美ちゃんとはここ1年くらいのおつきあいで、年もひと回りも違うのですが(私が上です。念のため。ちなみに、林先生も芳美ちゃんも私も同じ干支なのです)、話があって、とっても仲良しなのです。
場所をかえてご飯を食べに出かけたのですが、5時ころからオーダーストップの11時まで、なんと6時間もしゃべりっぱなし!みんな私が一方的にとか思うでしょうが、芳美ちゃんもけっこうしゃべるんですよ。6時間も話して話が尽きずに楽しい相手なんて、そうそういませんよね。
最近私が朝日ニュースター(CS放送)「名人への道」に出演するようになったので、衣装とかメイクなどの話があうようになって盛り上がりました。芳美ちゃんはふだんは黒いカーディガンに黒いパンツなどのシックなカジュアルが好みなのですが、棋士がグレーや紺のスーツが多いので、ききてのときは明るい色の服を着るようにいわれ、ピンクや白のツーピースを買いそろえたそうです。「でもテレビ以外、どこにも着ていくところなくて」困っているようです。また民放だと衣装を提供、貸してくれて気に入れば超安価で譲ってくれるスポンサーをさがしてくれるのですが、NHKはまったくなし。
梅沢由香里三段は、知り合いのツテでクレージュから提供をうけていましたけれど、芳美ちゃんは全部自腹で大変!「借りられるものなら、内藤さんも借りた方がいいですよ、ぜったい。すぐ困ることになりますよ」とアドバイスをしてもらいました。芳美ちゃんは今でも衣装を提供してくれるところを探しています。心当たりのある人はこのページにご一報下されば幸いです。
芳美ちゃんは5月から台湾と北京の大学に留学の予定。ちょっと寂しくなりますが、メールもあるのでお話もできるでしょう。NHKの収録などがあるため最初はちょくちょく帰ってくるらしいし。
なゆき
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